アカネ

アカネ(アカネ科)[茜]

道端や林縁にごく普通に生える多年草。茎は4稜があり、よく分枝して下向きの刺があり、他の草に絡まって伸びる。花は直径4mmほどで黄緑色のため目立たない。葉は2個が対生するが、葉と同じ形の2個の托葉があるので、4個の輪生に見える。果実は液果で普通2個が合着して黒熟する。
ありふれたものだが、この草の真価はその根の有用性にある。根は黄赤色で、乾くと赤くなり、日本最古の赤色の染料として昔から重宝されてきた(茜染め)。今では簡単に染まるセイヨウアカネの根を使うことが多いが、深みがありながら柔らかく優しいその色合いは、古来多くの人々に愛され、「茜さす」という枕詞として多くの歌に詠み込まれ、またロマンチックな語感から女性の名前にもよく使われてきた。薬用としては通経、止血、利尿などに用いられる。
茜染めの技法は、紫根染めの技法とともに秋田県鹿角市の栗山家が唯一守り伝えていたが、後継者がなく一度途絶えた。現在は市民がその技法を守り伝える努力をしていると聞く。
花期:8-10月
分布:本・四・九
撮影:2005.7.30 秋田県能代市
アカネの果実
アカネの果実(液果) 2005.10.30 青森県八戸市

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