アカザ

アカザ(ヒユ科)[藜]

名は、アカアサ(赤麻)やアカクサ(赤草)、アカナ(赤菜)などから転訛したという説、新葉の基部を仏が座る赤い台座に見立てたという説などがある。従来の分類ではアカザ科とされていたが、アカザ科は全てヒユ科に合一された。
インド原産で古い時代に中国経由で渡来し、食用として栽培されたものが野生化したといわれるいわゆる史前帰化植物である大型の1年草。茎に明瞭な縦筋があって直立し、高さ0.5-1.5m、太いものは直径3cmにもなる。農村の畑や荒れ地に生えるが、今は多くない。
若葉の表面が赤い粉状の粒で被われるのが特徴。ホウレンソウと同じ仲間で食用となり、おひたしやご飯に炊き込んであかざ飯として食された。なお、継続的に多食したあと日に当たると皮膚炎を起こすことがある。茎は軽く、下部が木質化するので、大きなものは杖として利用され、この杖を使うと中風を予防できると信じられていた。
葉は長い柄があって互生し、質は薄くて軟らかく、長さ3-6cmの3角状卵形~菱状卵形で縁に大小のとがった欠刻があり、基部は広いくさび形。若い葉は表面下部に紅色~淡紅色の粉状毛(粒)が密につくが、成長するにつれて緑色に変わる。裏面は緑白色。
茎頂や上部の葉腋の短い円錐状の穂に白緑色で直径2mmほどの花をまとめてつける。花被片(萼片)は5個で長さ約1mm、花後も残る。雄しべは5個で雌しべが熟してから伸びてくる。花柱は2個。
果実は花被片に包まれ、果皮がごく薄い膜状の胞果で1個の種子を包む。種子は円形で黒色、光沢があり、嘴状突起を出さない。
若葉の表面が白く色づくものをシロザといい、アカザより数が多く、葉は厚く欠刻は浅い。またシロザより葉が細長いコアカザというものがあって、これが一番はびこっている。
花期:8-10月
分布:日本全土
撮影:2006.7.23 青森県八戸市

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