アマギアマチャ

アマギアマチャ(アジサイ科)[天城甘茶]

名は、アマチャに似ていて天城山に生えるということからついた。別名ホソバコガクという。
ヤマアジサイの変種で伊豆半島や箱根に分布する。分布域は狭いが、域内ではやや普通に生える。甘さはアマチャより弱く、生葉をかじってみてもあまり甘みを感じないが、発酵させたあとに乾燥してお茶にするとほんのりと甘い。アマチャの代用品とされるが、お茶のほかに甘味料や矯味剤(苦い薬に混ぜて飲みやすくする薬剤)として用いる。なお、「天城山」の名は一説にこの木に由来するという。甘い木が生える山だから甘木山→天城山と変化したものらしい。
山地の湿った林内に生える落葉低木で、茎は下部からよく分枝して高さ1-2mになる。
本年枝は曲がった短毛を密生し、前年枝は樹皮が縦に裂けて短冊状に剥がれる。冬芽は長楕円形で先はとがり、茎に接する。
葉は対生してヤマアジサイより細く、長さ7-11cm、幅2-3cmの披針形~狭楕円形で鋸歯があり、基部は狭いくさび形で先は細長く伸びてとがる。質は薄く、表面は鮮緑色、裏面は中脈に毛があるほかはかはまばら。葉柄は長さ1-3cm。
茎頂に周りの装飾花と中央の両性花からなる直径6-11cmの散房花序をつける。装飾花の萼片は3-4個でふつう重ならず、直径2-3cmの卵形~卵円形で白色。中央の両性花も白色。
果実は直径2-2.5mmの卵円形の蒴果。
花期:6-8月
分布:本(静岡県・神奈川県)
撮影:2019.6.3 神奈川県小田原市
アマギアマチャ-2
装飾花、両性花とも白色。装飾花の萼片は3-4個。 2019.6.3 神奈川県小田原市

アマギアマチャの葉
葉は細く、先は細長く伸びてとがる。 2019.6.3 神奈川県小田原市

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