アマチャヅル

アマチャヅル(ウリ科)[甘茶蔓]

名は、つる性で乾燥させた葉をかむとかすかな甘みがあることから、アマチャ(アジサイの仲間で4月8日の花祭り[灌仏会]に甘茶をつくる植物)にたとえたもの。または代用として使われたとも。
山地や原野のやぶなどに生えるつる性の多年草で、茎は硬い毛があり、低木や他の草に巻きついて伸びる。巻きひげは葉と対生し2分岐する。雌雄異株。
葉は互生し、ヤブカラシに似た鳥足状複葉で、小葉は普通5個からなるが、ときに3小葉または7小葉、まれに単葉となる。小葉は薄く両面にまばらな白毛があり、披針形~卵状長楕円形で先はとがり、縁に鋭鋸歯がある。
葉腋から長い花茎を出して花序を互生する。花冠は直径5-6mmで黄緑色。裂片は長さ2mmほどで尾状にとがる。萼裂片は小さい。雄株の花序は大きく、雄しべは5個で基部が合着する。
果実は直径6-8mmの球形の液果で、黒緑色に熟す。上半部に萼や花冠の跡が環状に残る。種子を3個含む。種子はクリ形でいぼ状突起がある。
朝鮮人参と同じニンジンサポニンを含むというので、アマチャヅル茶は一時期滋養強壮の効果を期待して飲む人が多かった。
高知県の海岸に分布するソナレアマチャヅルは、葉が厚くて光沢があり、大きい。
花期:7-9月
分布:日本全土
撮影:2016.7.27 横浜市戸塚区
アマチャヅル(雄花)
雄花。雄しべだけがある。 2016.7.27 横浜市戸塚区

アマチャヅル(雌花)
雌花。花冠の下に果実となる部分の膨らみが見える。 2016.7.27 横浜市戸塚区

アマチャヅル(果実)
萼や花冠の跡が環状に残る。 2016.11.16 横浜市戸塚区


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