アズマイチゲ

アズマイチゲ(キンポウゲ科)[東一華]

名は、初め関東で見つかり、一輪だけ花をつけることからついたもの。別名ウラベニイチゲという。
早春によく日が当たり、夏に日陰となるような落葉樹林内や林縁、ときに草原に生える多年草で、高さは15-25cmになる。根茎は横にはい、ところどころに紡錘状の膨らみがある。
根生葉は花後に伸び、長さ4-15cmの柄があり、2回3出複葉で小葉はさらに裂ける。茎葉(苞葉)は柄があって軟らかく、3個輪生して3出複葉となる。小葉は長さ1-3cm、幅0.5-1.5cmで先に不明瞭な切れ込みがあり垂れ下がる。葉柄の基部は広がらない。
花は直径3-4cmで1個が頂生し、花茎は初め長軟毛があうが落ちやすい。花弁はなく、萼片は線状長楕円形、白色の花弁状で8-13個あり、基部と背面はやや紅色を帯びる。雄しべは多数あり、花糸の基部は紫色。雌しべも多数ある。
果実は痩果の集合果で、痩果は長さ約3mmの倒卵形で白毛がある。
花は光に敏感に反応し、雨が降り出したり薄暗くなると花を閉じて下を向いてしまう。
イチリンソウ属の花は、3月に芽生えて4-5月に花を咲かせ、6月には地上から跡形もなく姿を消す。スプリング・エフェメラル(春のはかない命)とよばれる所以である。
花柄に長毛が多いものをシラゲウラベニイチゲ(オクノアズマイチゲ)として区別することがある。
よく似たキクザキイチゲは茎葉(苞葉)が深く切れ込むことで区別する。
花期:3-5月
分布:北・本・四・九
撮影:2001.4.7 青森県南郷村
アズマイチゲ2
あまり群生することはないが、ときにこのような風景も。 1998.4.11 青森県階上町

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