エビガライチゴ

エビガライチゴ(バラ科)[蝦殻苺]

名は、腺毛が生えた姿をエビに見立てたというが、エビは無毛なのでおそらく誤った情報だろう。葉の裏面に白い綿毛が密生することからウラジロイチゴの別名がある。
日当たりのよい丘陵地~山地に生える落葉低木。全体に赤紫色の長い腺毛を密生してつる状に伸びて2m以上になり、茎や枝にはまばらに長さ4-8mmの刺がある。
葉は互生し長さ10-20cmの3出複葉。小葉は広卵形で先はとがり、縁の上半部に欠刻状の重鋸歯がある。頂小葉は大きく長さ5-10cm、側小葉は長さ4-8cm。裏面は白い綿毛が密生、脈上と葉柄には腺毛と刺がある。花のつく枝の葉の小葉は1対で、1年目の枝には小葉が2対のものも混じる。
枝先の花序に淡紅紫色の花を10個ほどまとめてつける。花弁は白色またはごく薄い桃色で5個、長さ4-5mmの倒卵状へら形で直立する。萼の外面には腺毛が密生し、軟毛も混じる。萼片は長さ1-1.7cmで先は鋭くとがる。
果実は直径1.5cmほどの球形の集合果で、8月ごろ紅色に熟し甘く食べられる。
葉の裏面に綿毛がないものをカナヤマイチゴという。
花期:6-7月
分布:北・本・四・九
撮影:2005.7.2 青森県八戸市
エビガライチゴの果実
エビガライチゴの果実(集合果) 2013.8.17 青森県東通村


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。