ハハコグサ

ハハコグサ(キク科)[母子草]

名は、頭花が結実して冠毛がほうけだつ様子をホウコグサとよび、それが転訛したという説のほか、多くの説ある。別名ホオコグサ、オギョウ
人家近くの道端や畑などに生える2年草。古代に朝鮮半島経由で入ってきたと考えられている。
茎は根元で分枝して叢生し、高さは15-40cmになる。全体に綿毛に被われ、白っぽく見える。ロゼットをつくって越冬する。
春の七草(せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)のおぎょうとはハハコグサのこと。昔は若芽を餅に混ぜてついたり、七種粥に入れたりしたようだが、繊維が強いのと綿毛がじゃまでまずいので餅に混ぜるのはヨモギに取ってかわられた。
葉は無柄で互生する。根生葉は花時にはない。茎葉は長さ2-6cm、幅0.4-1.2cmの狭倒卵形で全縁、両面に密に綿毛がある。
茎頂が短く分枝して先に黄色の頭花が密集してつく。筒状花のみからなり、中心の両性花と周りを囲む雌性花がある。総苞は長さ3mmの球鐘形で、総苞片は乾膜質で3列に並び、卵形で淡黄色。雌性花は糸状、両性花は筒状で先に5歯があり、ともに結実する。花柱は花冠より短い。
果実は長さ0.5mmの長楕円形の痩果。冠毛は黄白色で長さ2mm。
これと少し似た草で薄汚れて貧弱なものにチチコグサ〈父子草〉というものがあることは覚えておきたい。頭花の総苞は灰褐色で花序のすぐ下に細く短い苞葉が数個つく。
秋に咲くアキノハハコグサは、上部でよく分枝し、葉の表面は緑色で裏面は緑白色。葉の先はとがる。
また、頭花が黄色だが高さが60cmほどになり、ほぼ周年開花するアイセイタカハハコグサとよばれるものも、西日本を中心に確認されているので注意を要する。これはハハコグサとセイタカハハコグサとの雑種とされているが、台湾や東南アジアに分布するハハコグサの一型と考える説も有力。
花期:4-6月
分布:日本全土
撮影:2005.5.2 埼玉県滑川町
ハハコグサ-2
2015.4.24 横浜市戸塚区

ハハコグサ-3
2015.4.24 横浜市戸塚区

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