ハマボウフウ

ハマボウフウ(セリ科)[浜防風]

薬用の防風に姿や効用が似ていて誤認したためにこの名がある。「防風」は風邪を防ぐという意味。別名ヤオヤボウフウというが、これは新芽(もやし状に軟白栽培したもの)を刺身のツマとして利用するために八百屋の店先に並ぶことによる。
海岸の砂地に生える多年草で、茎は白い長軟毛が多く、枝を分けて深く砂に埋もれ、地上部の高さは低く、普通5-30cm、ときに1mにもなる。地下にゴボウ状の太くて長さ1mにもなる黄色を帯びた直根がある。
根生葉と下部の葉には長い柄がある。葉の表面は濃緑色で無毛、厚くて硬く光沢があり、裏面は毛がある。1-2回3出複葉で、小葉は幅が広く長さ2-6cm、幅1-3cmの楕円形~卵円形でさらに3裂し裂片の先は円い。縁は白い軟骨質の鋸歯がある。
茎の先に白い軟毛が密生した枝を広げた密な複散形花序を出す。大散形花序は1-3個。半球状の小散形花序に白色ときに淡紫色の花を20-40個かためてつける。萼歯片は卵形。花弁は5個。
果実は長さ約6-8mmの広楕円形で丸く密集してつき、熟すとコルク質になって分離して砂上に飛び散る。分果は多肉で隆条は太くて互いに接し、背面に毛が密生、油管は細くて数多く、種子を包む。柱下体は円錐形、花柱は短い。
漢方で防風の代用とされ解熱鎮痛に用い、浴場料にすると血行をよくして疲労回復に効果がある。若芽はさわやかな香りがあり、刺身のつまなどに用いるため、畑でも栽培される。
花期:6-9月
分布:日本全土
撮影:2005.9.10 青森県八戸市


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