ハマダイコン

ハマダイコン(アブラナ科)[浜大根]

栽培の大根は地中海周辺か中央アジア原産で、中国を経て奈良時代にはすでに渡来していたといわれている。昔は「おおね」とよんでいたが、音読みで「ダイコン」とよぶようになった。
ハマダイコンは、肥料をやって栽培すると普通の大根のようになるから栽培用の大根が野生化したものだと長い間信じられてきたが、最近の研究では牧野富太郎が唱えたこの説はほぼ否定されている。分子生物学的な解析によると、ハマダイコンは栽培の大根とは離れた系統のようで、かなり古い時代に栽培大根とは別ルートで穀類に混入した入ってきた野生種起源ではないかといわれている。
海岸の砂地に生え、茎は粗い毛があって斜上または直立し、分枝して高さ30-70cmになる2年草。根は円柱形で硬く、あまり太くならないので食用にしない。
根生葉は太い葉柄があり、長さ5-20cmで羽状に4-6深裂し、頂裂片が特に大きく、裏面に粗い毛がある。裂片は広楕円形で上部のものほど大きい。茎葉は互生し、上部のものほどあまり裂けない。
茎の先に長い総状花序を出し、先が淡紅紫色、基部が白色の十字形花をつける。神奈川県では2月上旬に咲き出す。花は直径2-3cmで花弁は4個。花弁は倒卵形で先はへこみ基部は長い爪となる。雄しべは6個でうち4個が長く、内側に大きな蜜腺がある。雌しべは1個。萼片は淡緑色で4個あり直立する。
果実は長さ5-8cm、幅0.6-1cmの円柱形で無毛の長角果。上部は嘴状に細まり、数珠状にくびれ、熟しても裂開しない。茎が枯れると地面に落ちてくびれのところから切れて離れる。果皮はコルク質で海水に浮いて運ばれる。種子は球形、黒色で2-5個。
花期:2-8月
分布:日本全土
撮影:2008.5.1 神奈川県横須賀市
ハマダイコン-2
2008.5.1 神奈川県横須賀市

ハマダイコン-3
果実。 2017.4.25 神奈川県横須賀市

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