ハマナタマメ

ハマナタマメ(マメ科)[浜鉈豆]

名は、浜に生えるナタマメの意。
ナタマメは熱帯アジア原産で江戸時代から食用として栽培され、名は果実の形からきている。福神漬の材料に欠かせないもので、若い果実をさやごと横にスライスしたものを使う。バイオリンの形をしたものがそれである。また、効果のほどはよくわからないが、健康食品として口臭や蓄膿症をはじめ、さまざまな症状に有効という声もある。ただ豆類の例に漏れず毒性があり、品種によっては毒性が強いので、出所がわからないものや無毒化の工程が確認できない健康食品は手を出さないほうがいい。豆果は長さ30cmに達し、10個ほどの種子を入れる。

海岸の砂浜や礫地に生えるつる性の多年草で、基部は木質化し、長さ5m以上になる。茎は逆向きの短い伏毛をまばらにつけ、のちにやや無毛となる。
葉は互生し、やや革質で3小葉からなる。小葉は長さ5-12cm、幅4-10cmの広倒卵形~円形で、やや黄緑色を帯び革質。托葉は早落性、長さ4-5mmの卵形で先はとがる。
葉腋から総状花序を出し、淡桃色の蝶形花を10数個つけ、上下が逆になって旗弁が下に位置して開花する。1節に2-3個の花がつき、長さ2.5-3cmで翼弁と竜骨弁はほぼ同長。旗弁は大型でほぼ円形。萼は長さ約1cmで先は5裂し、上側の2裂片と下側の3裂片の2萼唇に分かれる。上萼唇の先は少し突き出る。
果実は長さ5-10cm、幅3-3.5cmの長楕円形の豆果で、種子を2-5個入れ、左右の2片に裂開する。種子は褐色で楕円形、海流に乗って分布を広げる。
種子が白色の品種をシロナタマメという。ほかに奄美地方や沖縄県にはタカナタマメ、ナガミハマナタマメが知られる。
花期:5-9月
分布:本(山形県、千葉県以西)・四・九・沖
撮影:2016.7.29 神奈川県三浦市
ハマナタマメ-2
上下逆さまに花が咲く。ラン科植物の唇弁のように見える。


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