ハナニラ

ハナニラ(ヒガンバナ科)[花韮]

名はニラに似た臭いがして花が大きく美しいことからついたもの。中国野菜の「花韮」はニラの蕾と花茎のことであり、本種は全草に有毒成分を含み、食べると下痢をするので注意が必要。
明治時代中期に園芸用に導入されたアルゼンチン原産の帰化植物で、放置していてもよく育つので、現在も人気がありよく栽培されている。高さ10-25cmになる無毛の多年草で、逸出して道端や河原などに旺盛に生育している。鱗茎は白色で直径1-2cmの卵形。
葉は鱗茎の頂部から4-5個が束生してやや多肉、長さ10-25cm、幅4-9mmの広線形で、ちぎるとニラ臭がある。晩春に地上部は枯れて夏越しして初冬に新葉を展開する。
葉間から1-3本の花茎を出し、直径3cmほどで白色~淡紫色の芳香のある花を1個つける。大きな星形の花は遠目にもよく目立ちとても美しい。花被の下部は合着して筒状、内面に6個の雄しべがつく。うち3個は花口に近く、3個は花底近くにある。雌しべは1個で子房は3室、花柱は子房の2倍長で柱頭は浅く3裂する。花被片は6個で紫色の中央脈があり、内花被片3個のほうが外花被片3個よりやや幅が狭い。花茎の途中に1対の薄い膜状の苞葉をつける。
果実は蒴果だが、めったに結実しない。
花期:3-5月
分布:帰化植物
撮影:2015.4.6 横浜市中区

2006.3.26 東京都府中市


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