ハルトラノオ

ハルトラノオ(タデ科)[春虎の尾]

名は花穂を虎の尾に見立て、春早く花が咲くことからついたもの。別名イロハソウといい、春早く咲くので47文字のイロハにたとえたもの。
山地の樹林下に生える多年草で根茎は太くて長く、膨れた節がある。
根生葉は薄くややつやがあり、長さ2-10cmの卵形~卵円形で全縁、先は鋭くとがり、基部は切形で上部に翼のある長い葉柄に続く。赤みを帯びた花茎が根生葉とは別に出て直立し、鱗片と1-2個の葉をつけ高さ3-15cmになる。茎葉は小さく、短い葉柄がある。
茎の先に長さ2-4cmの1本の総状花序を出し、白い花を密につける。花被は長さ2-3mmで5深裂する。雄しべは8個で花被より長く突き出て、暗紅色の葯が目立つ。花柱は3個で糸状。
果実は長さ約3mmの3稜のある広楕円形の痩果で光沢がある。
同属のクリンユキフデは高さ15-40cmになり、葉腋からも小さな花序を出し、茎葉の基部は心形で茎を抱く。アブクマトラノオは1995年に新種として発表されたもので、阿武隈山地の太平洋側に生え、花序は茎頂に1個つき、葉柄に翼はなく、葉身の基部は心形。
同じくイブキトラノオ属に高山植物のイブキトラノオムカゴトラノオがある。イブキトラノオは高さ0.5-1.2mになり、花期は7-9月。ムカゴトラノオは花期は7-10月で花序の下半部にむかごができる。
花期:4-5月
分布:本(福島県以南)・四・九
撮影:2004.5.6 群馬県富士見村
ハルトラノオの花
雄しべは8個で花被から突き出る。 2004.5.6 群馬県富士見村

ハルトラノオの葉柄
葉の基部は切形で長い葉柄の上部に翼がある。(奧のピンボケの葉)
2004.5.7 群馬県黒保根村


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