ハタケニラ

ハタケニラ(ヒガンバナ科)[畑韮]

北アメリカ南部原産の多年草で、観賞用に導入されたものが逸出したもの。明治時代中期にはすでに渡来していたものと考えられている。駆除の難しい畑の雑草となっており、畑周辺や道端などに生え、ニラ臭はない。毒性に関する情報がないが、鱗茎にはいやな臭いがあるので、毒性がないとしても食用には向かないだろう。
地下に直径1cmほどの鱗茎があり、その周りに多数の鱗片状の子球をつける。
葉は根生し、淡緑色で軟らかく、長さ15-40cm、幅0.5-1cmの扁平な線形、平行脈の間はところどころ横の細脈で結ばれる。
花茎は長さ20-60cmで先端に膜質の2個の苞葉があってそこから散形に7-20個の花が出る。小花柄は長さが不揃いで1-5cm。花は直径1.5cmの白色~緑白色で芳香がある。花被片は6個あって半開し、長さ1cmの倒長卵形で鋭頭、基部は合着する。外花被片の中央脈はしばしば淡紅色を帯びる。雄しべは6個。花糸は長さ7mmで広い翼があって基部に向かって幅が広くなり、基部で互いに合着するとともに花被とも合着する。葯は長さ約1mm。子房は光沢のある倒卵形で深い3条の溝があり、柱頭は1個で頭状。
果実は宿存した花被に包まれ長さ7-8mmの広楕円形。種子は黒色で光沢があり、長さ2mm。
野菜として栽培されるニラは、葉をもむとニラ臭があり、花被は平開する。
在来種で日本特産の絶滅危惧種ステゴビルもよく似ているが、茨城、愛知、岐阜県、京都府にまれに生え、花糸は細く、柱頭は3個。
花期:5-6月・10月
分布:帰化植物
撮影:2017.5.2 横浜市南区
ハタケニラ-2
ニラと違って花は平開しない。花糸は広い翼がある。 2015.10.22 神奈川県横須賀市


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