ヒメカイウ

ヒメカイウ(サトイモ科)[姫海芋]

カイウは「海芋」で、海外から渡ってきたサトイモ科の芋の意。園芸植物として流通し逸出もしているオランダカイウなどのことだが、似ていて小さいことからこの名がある。
ミズバショウを貧弱にしたような印象の植物だが別属のヒメカイウ属。 ミズバショウはどこでも普通に見ることができるが、本種は見つけることはかなり困難で、準絶滅危惧(NT)とされている。別名ミズザゼンミズイモという。
山野の水湿地に生える多年草で、直径1-2cmの太い根茎が横にはい、節から多数の根を出す。
葉柄は長さ10-25cmで葉柄鞘部の上端に長さ3-5cmの膜質の葉舌がある。葉は心形で全縁、長さ幅とも7-15cm。仏炎苞は白色で筒部がなく、長さ4-6cmの広卵形~広楕円形で果序を包まず、花後も脱落しない。
地上茎はなく、花茎は根生し高さ15-30cmになる。花序は有柄で長さ1.5-3cmの円柱形で上方に付属体はない。花は花被がなく、普通6個の黄色い雄しべと1個の緑色の雌しべからなる両性花だが花序の頂部はしばしば雄しべだけからなる単性花となる。雄しべは離生。子房は1室で6-9個の胚珠がある。
果序は長さ約5cm、果実はほぼ球形の液果で赤く熟し、果期にも仏炎苞は脱落せずに残る。
花期:6-7月
分布:北・本(北部・中部)
撮影:2001.6.3 青森県

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