ヒメカンスゲ

ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科)[姫寒菅]

カンスゲに似て小さいのでこの名がある。ごく普通に見られることと頂小穂が棍棒状で花期に淡黄色の葯がよく目立つことから、地味で見過ごされがちなカンスゲの仲間の中では認知度は高いと思われる。
丘陵~低山の乾いた林内の斜面などに普通に生える常緑の多年草で、茎は叢生し、高さ10-40cm。匐枝を出して殖える。春先に見かけるときは雪に押し潰されたのか横なっているものが多い。
葉は幅2-6mmの線形で扁平、暗緑色で硬く光沢はなく、縁はざらつく。根元の葉は葉身が退化し、暗褐色の葉鞘だけになる。葉の幅は変異が多い。
頂小穂は雄性で長さ1.5-2.5cmの棍棒状で紫褐色。側生のものは2-4個あって雌性、長さ1-2.5cm、幅2.5-3.5mmの短く細い円柱形で互いに離れてつく。苞は小穂より短い葉身があって、鞘は長く基部は紫褐色で目立つ。雄花と雌花の鱗片は先がくぼみ芒が長く出る。果胞はやや離れてつき、長さ2.5-3mmの倒卵状楕円形で短軟毛が生え、脈上はときに赤褐色となり、上端はやや外側に反る短い嘴となり、口部はへこむ。柱頭は3岐。果実の頂部に柱基の宿存した付属体がある。
果期:4-6月
分布:北(西南部)・本・四・九
撮影:2000.4.23 青森県平内町


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