ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ(キク科)[姫昔蓬]

名はムカシヨモギに比べ、花が小さいことからついたもの。鉄道に沿って広がったので昔はテツドウグサの名もあった。
明治初年に渡来した北アメリカ原産の帰化植物で、畑や空き地などいたるところに生え、茎は直立し、上部で円錐状に広がって高さ1-2mになる1~2年草。茎には開出した硬く粗い毛がある。
根生葉はロゼットをつくり、へら形で鈍頭、基部はしだいに狭くなって柄に続く。茎葉はほぼ無柄で密に互生し、長さ7-10cm、幅0.5-1.5cmの線形~広線形で縁にまばらに2-4対の鋸歯があるかまたは全縁、縁と裏面脈上に毛があるほかは無毛。
茎の上部で円錐花序をつくり、多数の小さい頭花をつける。頭花は直径約3mmで縁に白色で雌性の舌状花が30-80個、中に黄色で両性の筒状花が10-15個あり、どちらも稔る。総苞は長さ3.5-4mm、幅2mmの短い筒形。総苞片は淡緑色、3-5列に並び、披針形~線状披針形で縁は膜質で先は鈍く、背面に1列の毛が並ぶ。舌状部は長さ1mmに満たないが明らかに目視でき、白色で平開し、先は浅く2裂する。
果実は長さ約1.2mmのやや扁平な円柱形の痩果。冠毛は白色から淡褐色に変わり長さ2.5mm。
全体に小さく、茎や葉が基部を除いて無毛、総苞片の先付近に紫点があるものをケナシヒメムカシヨモギという。
ヒメムカシヨモギより遅れて渡来した南アメリカ原産のオオアレチノギクはきわめてよく似ているが、舌状花がほとんど目立たない。また頭花の幅が3-4mmありとっくり形(下膨れ)であるという違いがある。若いうちから葉腋から短枝を出して多数の葉をつける。東北地方や北海道ではヒメムカシヨモギの天下で、オオアレチノギクは寒さに弱いのかあまり多くない。
花期:7-10月
分布:帰化植物
撮影:2002.9.22 東京都杉並区
ヒメムカシヨモギ-2
はっきりした舌状花がある。 2013.9.22 山形県鶴岡市

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