ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ(シソ科)[姫踊子草]

明治時代中ごろに渡来したヨーロッパ原産の2年草で、在来種のオドリコソウに似て小さいことからこの名がついた。
以前は北日本ではあまり見かけなかったが、最近では肥沃な畑や土手などにオオイヌノフグリホトケノザなどを駆逐する勢いで咲いている。繁殖力が強く、一面にじゅうたんを敷き詰めたかのように広がる。初夏に枯れ、秋に発芽して越冬し翌春に花を咲かせる。
茎は4稜があって稜上に下向きの短毛が生え、下部で分枝して立ち上がり、高さは10-30cmになる。
葉は対生し、下部のものは長い葉柄があり長さ幅とも1.5-3cm、上部の葉はほぼ無柄でしだいに小さくなり汚れたような赤紫色を帯びる。葉身は心円形でちりめん状にへこんだ葉脈が目立つ。縁に円い鋸歯がある。葉をもむと悪臭がある。
上部の葉腋に、淡紅紫色で長さ0.8-1cmの唇形花を数個ずつつける。花筒は腹面に大きく膨れ、上唇は直立して先に小さなくぼみがあって外面に粗い毛がある。下唇は3裂し、中央裂片が特に大きい。萼は中部まで5裂し、裂片は同形で細く、縁に長毛がある。雄しべは4個、雌しべは1個でともに上唇に隠れる。花のつくりはホトケノザに似ているが、ホトケノザは花冠全体で長さ2cmほどある。
果実は4個の分果で長さ1.5mm、3稜がある。
葉に不規則な切れ込みがあるものも確認されており、モミジバヒメオドリコソウとよばれている。
花期:3-5月
分布:帰化植物
撮影:2006.3.27 東京都小金井市
ヒメオドリコソウ-2
2017.3.31 横浜市中区

ヒメオドリコソウ-3
休耕畑に群生するヒメオドリコソウ。 2010.4.25 岩手県花巻市


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