ヒトモトススキ

ヒトモトススキ(カヤツリグサ科)[一本薄]

名は、1株から多数の葉が出ることからススキにたとえてついたもの。葉が硬くてざらつき、イノシシも切れるということから別名シシキリガヤ(猪切茅)という。
主に海岸近くの湿地や沼畔に生える大型の多年草で高さ1.5-2mになる。日本産カヤツリグサ科植物では最大の植物。茎は中空、鈍い3稜形で硬く、叢生して大株をつくる。
茎葉は多数で平滑、ときに節から葉の短い束が出る。葉身は幅0.5-1.5cmの線形で扁平、硬くて厚く、中肋と縁に鋸歯状の粗いざらつきがある。
花序は2-3回分枝し、分花序は散房状で5-7個、幅4-8cm、多数の小穂が球状に集まってつく。総苞片は3-4個が散開する。小穂は褐色、長さ3mmの長楕円形。小穂の鱗片は長さ3mmの狭卵形で10個ほどがらせん状につき、最上部の1個だけが結実する。花は両性で雄しべは2個、花被片はない。花柱は子房と連続し3岐。
果実は黄褐色、長さ3mmの広卵形で3稜がある。外果皮は海面質。
果期:8-10月
分布:本(関東地方・新潟県以西)・四・九・沖
撮影:2016.8.26 神奈川県横須賀市
ヒトモトススキ-2
小穂は球状に集まってつく。 2017.7.27 神奈川県横須賀市

ヒトモトススキ-3
多数の線形の葉が叢生して大株となる。 2016.6.30 神奈川県横須賀市


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。