イブキジャコウソウ

イブキジャコウソウ(シソ科)[伊吹麝香草]

ヒャクリコウともいわれている。名は、葉をもむとよい香りがして、伊吹山に多いことからついた。麝香がどんな香りかは知らないが、もむと確かにハッカのような強い香りがある。ヨーロッパ産のものは属名であるタイムとよばれ、ハーブとして栽培される。
海岸の崖地~高山帯に生える小低木で、立ち上がっても15cmほどにしかならない。主に高山帯の岩礫地に群落をつくって生えるが、本州北端の下北半島や津軽半島では、海岸にほど近い崖地に生える。小さいので草のように見えるが、木本であり、茎は地面をはって枝分かれして広がる。
葉は十字対生(交互に対生し、上から見ると十字に見える。)し卵形~狭卵形で全縁、先は円く、両面に小さなくぼんだ腺点があってそこから芳香のある精油成分を放つ。
花は斜上した短枝の先に輪生し、長さ0.5-1cmの唇形で下唇は3つに分かれる。雄しべ4本が花冠を突き出ていて下の2本が長い。花の色は紅紫色~淡紅色で、標高の低いところに生えるものは一般に花の色が薄い。
まれに白花品もあり、シロバナイブキジャコウソウという。葉の表面に毛があるものをヒメヒャクリコウといい、北海道の一部地域と北アルプスに生育する。葉幅が狭く花がやや小さいものをイワジャコウソウというがYListではイブキジャコウソウのシノニム扱いとなっている。
花期:6-8月
分布:北・本・九
撮影:2006.8.26 青森県西北部
イブキジャコウソウ-2
北アルプスで見たものは色鮮やか。 2008.8.3 長野県小谷村

イブキジャコウソウ-3
和名のもとになった伊吹山で撮影。 2014.7.28 滋賀県米原市

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