イヌビユ

イヌビユ(ヒユ科)[犬莧]

名は、インド原産で食用にされるヒユに似て、あまり役に立たないことによるが、ヒユと同様に若葉は食べられる。別名ムラサキビユという。
原産地不明(地中海地方とも?)で江戸時代末期にはすでに渡来していた帰化植物で、畑や市街地の道端などに生える1年草。茎は無毛で鈍い稜があって赤みを帯び、匍匐または斜上して基部からよく枝を出し、長さ30-70cm、高さ15-30cmになる。
葉は長い柄があって互生し、長さ2-5cm、幅1.5-3cmと小さく、菱状卵形~菱状広卵形で鈍頭、先端は大きくくぼみ、短い針がある。
葉腋や茎頂に長さ2-8cmの緑色の花穂を円柱状に出し、緑色の雄花と雌花が混じってつく。ほとんど横枝を出さない。苞は卵形でとがり、長さは花被片の1/2以下、白膜質で緑色の中脈がある。雌花の花被片は普通3個、長さ1.5mmほどの線状へら形で鈍頭。雄しべは花被片と同数。
果実は扁平で長さ2-2.5mmの広卵形の胞果で僅かなしわがある。熟しても緑色で硬くならず裂開しないまま地面に落ちる。種子は1個で暗褐色~黒色、光沢があり、径1mmのレンズ形。
葉は食用にするほか、乾燥させたものを煎じて利尿薬にする。
よく似てごく普通に見られるホナガイヌビユは、茎が直立し、頂生の花序はしばしば先端が下垂し、葉の先はほとんどくぼまない。胞果は熟すと果皮が硬くなって著しいしわがあり、淡褐色になる。
花期:6-11月
分布:帰化植物
撮影:2017.8.21 神奈川県三浦市
イヌビユ-2
葉先がくぼむのが大きな特徴。

イヌビユ-3
まっすぐ立たず、横に伸びていることが多い。

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