イヌコウジュ

イヌコウジュ(シソ科)[犬香薷]

名は、漢方で使われる中国産の香薷(日本ではナギナタコウジュが使用される)に似ているが、役に立たないことから「犬」を冠したもの。
山野の道端や草地、林縁などに生え、直立して枝を分け、高さ20-60cmになる1年草。全体に細毛が多く、茎は4稜があり、紫色を帯びることが多い。
葉は対生し、長さ2-4cm、幅1-2.5cmの長楕円形~卵形で先はとがり、基部はくさび形~やや円形。縁に片側6-13個の浅い鋸歯があるがあまり目立たない。表面に細毛があり、裏面脈上にまばらに短毛がある。また独特な臭いを発する腺点がある。葉柄は長さ1-2cm。
枝先に花穂を出し、2-4mmの小花柄の先に淡紅紫色~白色の唇形花を多数つける。花冠は長さ3-4mmで上唇は3裂し、中央裂片の先はくぼむ。雄しべは4個で上側の2個が完全で下側の2個は退化した仮雄しべ。萼は長さ2-3mmで上唇が3裂、下唇が2裂し、上唇の裂片の先は鋭くとがる。花後に萼筒が発達して長さ4mmほどに伸びる。花穂は果時には10cmほどになる。
果実は4個の分果からなり、分果は1-1.5mmの卵形~球形で網目模様がある。
イヌコウジュとよく似ているヒメジソは、粗い目立つ鋸歯が3-6個あり、萼の上唇の裂片の先がとがらない。花の色は薄く、白色に近いものが多い。
花期:9-10月
分布:日本全土
撮影:2017.10.2 横浜市栄区
イヌコウジュ-2
茎に細毛が密生する。花冠は長さ3-4mm。 2016.10.7 神奈川県横須賀市

イヌコウジュ-3
萼の上唇は3裂して鋭くとがる。 2017.10.2 横浜市栄区

イヌコウジュの葉
葉。鋸歯は低く、あまり目立たない。2017.10.2 横浜市栄区


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