イソスミレ

イソスミレ(スミレ科)[磯菫]

名は、海岸の磯に生えることからついたもの。磯といっても岩場ではなく、実際は砂浜に生える。新潟県村上市の瀬波海岸で発見されたので、別名セナミスミレという。瀬波海岸には群落があったが、盗掘や開発により著しく減少し、かつての面影は残っていないという。
タチツボスミレの仲間で地上茎があるスミレ。絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
海岸の砂地に生え、ときに群落をつくり、茎は叢生し高さ5-10cmになる多年草。全体ほぼ無毛。
地下茎は太く木化し、著しく長く伸びてときに1mほどになり、茎は四方に分枝して広がり、大株をつくる。
葉は小型で厚く光沢があり、長さ1-3cm、幅1.5-3.5cmの扁円心形で縁に低い鋸歯があり、基部は心形、先は鈍頭、表側に巻く。托葉は幅が広く、櫛の歯状にやや浅く裂ける。花期に根生葉がある。
葉腋から花柄を出し、直径2-2.5cmと大きく芳香のある紫紅色~淡紫色の花を咲かせる。地上茎が短いので根生しているように見える。萼片は広披針形。花弁は5個で長さ1.3-1.5cm、広くて円みを帯び互いに重なり合う。側弁基部は無毛、距は緑白色で長さ3-5mm。花の下に披針形の苞葉が1対つく。
花期:4-5月
分布:北(西南部)・本(鳥取県以東の主に日本海側)
撮影:2007.4.28 秋田県能代市


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