イワギク

イワギク(キク科)[岩菊]

別名ホソバチョウセンノギクという。
山地や海岸の岩場・礫地に生える多年草で、石灰岩地などに隔離的に分布する。地下茎を長く伸ばして殖え、茎は細い。絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
地下茎の先に根生葉がロゼット状につく。葉はほぼ無毛で光沢があり、長い柄があって互生する。長さ1-3.5cmの広卵形で通常2回羽状に深裂または全裂するが、切れ込みのごく浅いものもあり、地方によって変化が大きい。両面に腺点がある。葉柄は葉身より長く、2-5cmある。
花をつける茎は高さ10-60cmになり、あまり分枝しない。花期には下部の葉が枯れていることが多い。頭花は白い舌状花と中心の筒状花からなり、直径3-5cm、大きいものは6-8cmにもなる。総苞は長さ6-7mmで総苞片は3列に並び、ほぼ同長。外片は線形で先は膜質で円い。
痩果は無毛で5肋がある。
撮影した岩手県に分布しているものは葉の切れ込みが浅く、形態的にはコハマギクや長崎県や鹿児島県に分布するチョウセンノギクによく似ているが、九州産のものは染色体が6倍体であるのに対し、岩手県産のものは8倍体だという。
北海道のピレオギク、エゾノソナレギク、九州のチョウセンノギクも広義のイワギクとする考え方もあり、分類学的にはさらなる検討が必要なようだ。
花期:7-11月
分布:北・本・四・九
撮影:2006.10.9 岩手県北部
岩手県産イワギクの葉
岩手県産のイワギクは葉の切れ込みは浅い。 コハマギクやチョウセンノギクに近い。 2005.11.3 岩手県北部

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