ジロボウエンゴサク

ジロボウエンゴサク(ケシ科)[次郎坊延胡索]

名の由来であるが、エンゴサクとは、婦人科疾患や鎮痛などに薬効がある漢方薬で、ジロボウエンゴサクと近縁で中国産のものの塊茎を煮て日干ししたもの。ジロボウについては、昔、伊勢地方では子供がスミレの花の距を引っ掛けてスミレ相撲をして遊び、スミレのことを「太郎坊」とよんでいたが、この花もまた花相撲ができることから「次郎坊」とよんでいた(あるいは名付けた)とされる。
郊外の日当りのよい川沿いの草地や道端などに生える多年草で、高さ10-20cmになる。
この撮影場所では、びっしりと赤紫色の花をつけたムラサキケマンが群生している脇で、見落としそうなほど遠慮がちに弱々しく生えていた。
地下に直径1cmほどの球状の塊茎があり、数本の根生葉と細い花茎がやや匍匐しながら立ち上がる。塊茎は古い球の上に新球ができ、毎年更新される。
葉は長い柄があり、2-3回3出複葉で小葉の先は円い。茎葉は普通2個。花柄の付け根の苞は楕円形で切れ込みがない。
花茎の先に淡紅紫色~淡青紫色で長さ1.5-2.5cmの長い筒状の唇形花をまばらに数個つける。後部は距となる。
果実は長さ2cmの線形の蒴果。
白花をつける品種がまれに見られ、シロバナジロボウエンゴサクという。
山地に多いヤマエンゴサクによく似ているが、本種は全体に弱々しく花もまばらで、苞が切れ込まないことで区別する。
花期:4-5月
分布:本(福島県以南)・四・九
撮影:2016.4.12 横浜市緑区
ジロボウエンゴサクの花


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