カラムシ

カラムシ(イラクサ科)[茎蒸・苧麻]

名は茎(幹=から)を蒸して皮をはぎ、繊維を採ったことから。別名クサマオという。帰化か真の野生かは不明だが、人里に多く見られるのは栽培された名残と考えられる。
人里に近い路傍や林縁に普通に生える雌雄同株の多年草で、茎は短い伏毛が密生し、やや木質化して高さ1-2mになる。
葉は互生し、長さ8-15cmの広卵形で縁に揃った鈍鋸歯があり先は尾状にとがる。表面は白点とまばらな毛があってざらつき、裏面は綿毛があって白く、脈上に短毛がある。葉は薄くて軟らかく、風に吹かれると白い裏面がめくれて見える。葉柄は長さ3-9cmで短毛が密生する。托葉は線形で長さ6mm。
花は葉腋の円錐花序につく。上部の葉腋に雌花序、下部の葉腋に雄花序をつける。雄花は黄白色で花被片4個、雄しべが4個ある。風媒花で内側に曲がっていた雄しべが弾けて花粉を飛ばす。雌花は淡緑色で球状に集まり、花被片は合着して長さ0.8mmの筒状となり短毛がある。花柱は線形。
果実は花被筒に包まれた長さ約0.8mmの卵円形の痩果。
まれに葉の裏面に綿毛がないものがあり、アオカラムシという。
茎からとった繊維は長く丈夫で白いので、精製した糸で布を織り、小千谷縮、越後上布、薩摩上布、奈良晒などに利用される。大型のナンバンカラムシや中国や東南アジア等で栽培されているラミーは、強靭で水に強いのでロープ、網、消火ホースなどにも加工される。
花期:7-9月
分布:本・四・九・沖
撮影:2018.9.11 横浜市栄区
カラムシの雄花
雄花。 2017.9.8 神奈川県逗子市

カラムシの雌花
雌花。 2017.9.8 神奈川県葉山町

カラムシの葉
葉の裏面は白っぽい。 2018.9.11 横浜市栄区

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