カタバミ

カタバミ(カタバミ科)[傍喰]

いたるところに生える繁殖力の旺盛な雑草だが、近寄ってよく見ると何ともかわいい姿をしている。名は、葉が夕方になると閉じて、一方が欠けて見えることによる。漢名は酢漿草。
多年草または1年草で地下に垂直に伸びる直根がある。茎は根元で分枝し、下部は地上をはい、節々で発根して上部は立ち上がる。
葉は根生と茎上に互生する。葉柄は長さ2-7cm、基部に明らかな耳状の托葉がある。葉は3出複葉で、小葉は長さ1cm、幅0.5-2.5cmの倒心形で夜は閉じる。
上部の葉腋から長い花柄が出て、散形状に長さ1-1.5cmの小花柄を1-8個出し、直径0.8-1cmの黄色い花をつける。雄しべは10個で5個ずつ2輪に並ぶ。内側の5個は花弁と対生する。雌しべは1個で花柱は5個。
花後に花柄が下を向き、果実が直立してつく。果実は長さ1.5-2.5cmの円柱形の蒴果で全面に密に毛があり、熟すと多数の種子を弾き飛ばす。オクラを小さくしたような熟した実をはじけさせて遊んだ思い出を持つ人も多いと思う。種子は紅褐色、長さ約1.5mmの扁平な広卵形で、両面に7-9本の横のうねがある。
全草にシュウ酸を含み、昔はこれを利用して金属の食器を磨いたという。実際に十円玉をカタバミの葉で磨いてみると「新品同様」になる。
葉が小さく暗赤紫色のものをアカカタバミといい、砂利や敷石の隙間など、より乾いて高温になるところに生える。
萼片と花弁が10個ずつあるものをホシザキカタバミという。本州~沖縄の海浜に生え、多毛のものはケカタバミという。
花期:5-10月(地域によっては通年)
分布:日本全土
撮影:2001.8.11 青森県八戸市

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