カワラノギク

カワラノギク(キク科)[河原野菊]

多摩川や相模川、鬼怒川の中流~下流域の丸い石が多い河原に生育する多年草で、上部で分枝して高さ30-80cmになる。発芽してから数年はロゼット状態で生きているが、一度開花結実すると枯れてしまう一稔生植物。
数年に一度あるいは年に数回冠水するような河原に生えるが、治水対策が進み、河原が冠水しなくなったので急激に数を減らしている。環境省第4次レッドリスト(2012年)では絶滅危惧ⅠB類(EN)から絶滅危惧Ⅱ類(VU)にダウンリストされた。市民、行政、研究者の協働による保全活動が実を結んできたということなのだろうか。
花時には根生葉はなく、下部の葉も枯れていることが多い。葉は無柄で密に互生し、中部の葉は長さ6-8cm、幅3-5mmの線状披針形でほぼ全縁、先は鈍頭、基部はしだいに細くなる。表面の縁と裏面脈上に短毛を散生する。
頭花は直径3.5-4cmで散房状または円錐状につく。舌状花は1列、雌性で淡紫色~白色。筒状花は両性で花冠は長さ6mm。総苞片は草質で内片も外片もほぼ同長。果柄は長さ5-6cm。総苞は長さ0.7-1cm。総苞片は草質で縁は乾膜質、全てほぼ同長で2列に並び、線状披針形でとがり、背に微毛がある。
痩果は長さ3mmの扁平な倒卵形で有毛。冠毛は舌状花のものも筒状花のものもともに長く、4-5mmあって帯赤色。
花がよく似たヤマジノギクは分布域や生育環境が異なるので間違えることはないが、舌状花の冠毛は白色で短く、長さ0.5mm。
花期:9-11月
分布:本(関東・静岡県東部)
撮影:2006.11.22 東京都羽村市


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