キチジョウソウ

キチジョウソウ(キジカクシ科)[吉祥草]

名は、この花を植えている家に吉事があると開花するという言い伝えからついたもの。逆に開花すると吉事があるというふうに考えるのが普通だと思うが、どっちが正しいのかよくわからない。
山地のやや湿った日陰に群生する常緑の多年草。1属1種。日陰に強いので庭や公園で下草として植栽される。
根茎は直径2-4mmの円柱形で帯緑色、分枝して長く地表をはう。
葉は根生して2列に互生して束生し、長さ10-40cm、幅0.5-2cmの線形~広線形で3-5脈があり先はとがる。
葉の間から高さ8-13cmの花茎を直立して長さ3-8cmの穂状花序に淡紅紫色の花を上向きにつける。苞は長さ4-7mmの卵状3角形で膜質、茶色~紫色を帯びる。花被片は6個、やや肉質で下半分が筒状に合着し長さ0.8-1.2cm。離生部は長さ5-7mmの狭長楕円形、先は鈍頭で反り返る。雄しべは6個で花糸は長さ3-4mmの糸状で花筒につき、葯は長さ2-2.5mmの長楕円形。子房は3室、長さ3mmの狭卵形で花柱は1個で長さ0.7-1cm、長く花外に突き出る。花序の上部には雌しべを欠いた雄花がつく。
果実は直径6-9mmの球形の液果で、紅紫色に熟し翌年も残る。種子は長さ4mmの卵形。
漢方では鎮咳や止血に用いる。
花期:9-11月
分布:本(関東以西)・四・九
撮影:2017.11.1 神奈川県横須賀市
キチジョウソウ-2
上部の花は雌しべが退化した雄花。 2017.11.7 神奈川県大磯町


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