コハマギク

コハマギク(キク科)[小浜菊]

名は、ハマギクより全体に小さいことによる。
海岸の岩礫地や草地に生える多年草。関東北部から北海道にかけての太平洋側に分布するが、青森県では日本海側でも見られる。花の少なくなった秋の種差海岸(八戸市)は、本種とハマギクの白い花で彩られ、見事な景観を呈する。
地下茎は長くはい、先に新苗をつくって殖える。茎は叢生し、上部は軟毛がありときに紫色を帯び高さ10-50cmになる。
根生葉と下部の葉は長い柄があって放射状に集まって互生し、長さ幅とも1-4cmの広倒卵形で基部はくさび形で柄に流れ、先は羽状に3-5浅~中裂して裂片の先はややとがる。ほぼ無毛、やや肉質で裏面に腺点がある。
長枝または茎の先に直径4-5cmの頭花を1個つける。総苞片は3列に並び、外片は線形、中片は長楕円形で外片と先が揃い、先はやや赤色を帯び、内片はやや短い。頭花は黄色で両性の筒状花を周りの白色で雌性の舌状花が囲む。筒状花は先に5歯がある。
痩果は長さ2mmの倒卵状円柱形で5肋があり、濡れると膨れて粘る。冠毛はない。
根室半島と知床半島にあるチシマコハマギクは花期が早く8月に開花し、総苞外片が幅広く狭長楕円形で内片は楕円形。葉は不揃いに3-5浅裂し、裂片の先は円い。頭花は直径4-5cm。
ハマギクは葉がへら形で花も直径6-9cmと大きいので間違えることはない。両種はよく混生しており、花期も少し重なるが、ハマギクの花が終わりかけたころに、コハマギクの花は盛りを迎える。
なお、コハマギクは千島列島のアキノコハマギクやチシマコハマギを母種とするものとされてきたが、イワギクにより近いものだとする見解もあるようだ。
花期:9-11月
分布:北・本(茨城県以北)の太平洋側
撮影:2005.10.30 青森県八戸市
コハマギク-2
2000.10.8 青森県八戸市

コハマギク-3
2004.9.26 青森県八戸市

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