コウボウムギ

コウボウムギ(カヤツリグサ科)[弘法麦]

名は、地下茎の節にある古い葉鞘の繊維を筆として使ったことから、弘法大師にちなんだものといわれる。別名フデクサという。
海岸の砂地に普通に生え、高さ10-30cmになる普通は雌雄異株の多年草。上が雌株で下が雄株。まれに両性で雄花部の下方に雌花部をつけるものがある。根茎は木質で太く、地中を長く横にはって伸びる。
茎は太く、鈍い3稜があり硬い。基部の鞘は葉身がなく、褐色で繊維状に細裂する。
葉は長さ20-30cm、幅4-8mmの線形で革質、縁はざらつく。
茎の先に穂状花序を出し、淡黄緑色の小穂を多数つける。小穂は無柄、苞の葉身は目立たない。雌花序は太く、長さ4-6cmの、幅2.5cmの卵形、雄花序は細く、長さ3-6cm、幅1-1.5cmの円柱形。雌花の鱗片は淡黄緑色で著しくざらつく芒がある。果胞は長さ1cmで鱗片とほぼ同長、直立または斜上し、著しく硬く、縁に不揃いの歯牙のある狭い翼があり、嘴は細長く、口部は2歯。柱頭は3個。
北海道東部~北部に分布するエゾノコウボウムギは有花茎の3稜が鋭くざらつき、雌花の鱗片は栗褐色で、熟すと果胞が著しく外側に反り返り、栗のいが状になる。
コウボウシバは同じく砂浜に普通で、名も本種に対比してつけられたもので名前が似ているのでよく混同される。
果期:4-5月
分布:北(西南部)・本・四・九・沖
撮影:2006.5.20 青森県八戸市
コウボウムギ-2
コウボウムギの雄株。 1999.5.15 青森県八戸市

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