コウヤボウキ

コウヤボウキ(キク科)[高野箒]

和歌山県の高野山でこの枝を束ねてほうきを作ったことからこの名がある。高野山では、竹や果樹など商品価値のある作物は煩悩のもとになるとして植栽が禁止されていて竹ぼうきを作ることができなかったので、その代用とされたのだという。
日当たりのよいやや乾燥した山地の林内や林縁に生え、よく分枝して枝を斜めに伸ばし、高さ0.6-1mになる落葉小低木。枝は灰褐色で細く、短毛があってざらつく。冬芽に白っぽい長い毛が密生する。
本年枝と前年枝で葉の形が異なる。本年枝には長さ2-5cmの卵形の葉が互生する。前年枝には節ごとに楕円形の葉を3-5個束生する。どちらも伏毛があり、基部から出る3脈が目立ち、縁に突起状の小さな鋸歯がまばらにある。葉柄は長さ1-3mm。
本年枝の先端に白色の筒状花が10-14個集まってできた直径1.5-2cmの頭花を1個つける。花は全て両性。総苞は鐘形で内片は長く、外片は小さい。花冠は長さ1.5cmの筒状で5裂し、裂片は線形で反り返る。雄しべは5個、雌しべは1個で花柱の先は浅く2裂する。
果実は密に毛のある倒卵状長楕円形の痩果で長さ5-7mm。冠毛は赤褐色で剛毛状。
よく似たナガバノコウヤボウキは、枝葉はほぼ無毛で頭花は前年枝の節ごとにつき、前年枝の葉は長楕円形である点で区別できる。
花期:9-11月
分布:本(東北地方南部以西)・四・九
撮影:2016.11.17 神奈川県逗子市
コウヤボウキ-2
2016.10.19 神奈川県逗子市

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