コウゾリナ

コウゾリナ(キク科)[剃刀菜・顔剃菜]

名は、触ると痛いほどの剛毛から剃刀を連想し、また若葉は食用になるのでカミソリナ(またはカオソリナ)→コウゾリナとなったもの。
野や山の荒れ地や道端に普通に生え、高さ30-80cm、大きいものは1.5mになる2年草。茎と葉に褐色~赤褐色の開出する剛毛が生えている。地下に紡錘状の根がある。
葉は互生。根生葉は倒披針形でロゼットとなり花時には枯れている。下部の葉は長さ6-15cm、幅1-4cmの倒披針形で縁に不規則な歯状鋸歯があって先はとがり、基部はしだいに狭まり、翼のある柄となり茎に沿下する。中上部の葉は長さ6-12cmの披針形で基部は半ば茎を抱く。
花茎はロゼットの中心から直立して細かく枝を分け、枝先に直径2-2.5cmの黄色い舌状花だけの頭花をゆるい散房花序につける。舌状花は30-34個ある。総苞は黒ずんだ緑色で長さ1-1.1cmの筒状鐘形、総苞片は緑色で2-3列に並び、内片は線状披針形で背に1-2mmの剛毛があり、外片は草質で短い。
痩果は長さ約4mmの長楕円状線形で赤褐色、5溝がある。冠毛は汚白色の羽毛状で長さ6-7.5mm。
若葉は山菜として利用するほか、ウサギなどの飼料にする。
南アルプス山麓に産するアカイシコウゾリナは、葉が幅6-9mmの線状披針形で総苞は長さ6-9mmで剛毛が少ない。ハマコウゾリナは千葉、神奈川、静岡県の海岸に分布し、高さ10-25cmと低く、花は10-11月に咲き、頭花の直径は約2cm。ヒゴコウゾリナは年末に開花し、花は濃黄色。痩果は長さ4.5mm。
高山に分布するカンチコウゾリナは丈は30cm程度で剛毛が多く、総苞は長さ1.2-1.7cmで黒緑色。
花期:4-10月
分布:北・本・四・九
撮影:2004.5.30 岩手県北上市
コウゾリナ-2
上部の葉は茎を抱く。 2004.6.13 青森県三厩村

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