クコ

クコ(ナス科)[枸杞]

名は漢名の「枸杞」を音読みしたもの。中国原産で古い時代(平安時代?)に移入されたものといわれるが、日本自生説もある。
日当たりのよい原野、河川敷、海岸、道端などに普通に生え、垣根などに植えられることもある落葉低木で、茎は細く、根元から束生し高さ1-2mになる。若枝には稜があり、ところどころに小枝が変化した刺があって弓状に曲がって垂れ下がる。
葉は軟らかく無毛。互生だが短枝の先に束生し長さ2-6cm、幅1-3cmの倒披針形~楕円形で全縁、先は鈍頭またはややとがる。基部はくさび形で短い柄に流れる。
葉腋に直径1.5cmほどの淡紫色の花を1-4個つける。萼は鐘形で5浅裂する。花冠は基部に濃色の条があり先は5裂して平開する。雄しべは5個で雌しべとともに花冠から突きでる。花糸の基部近くに毛叢がある。子房は2室で花柱は1個。花期が長く、7月頃から秋までポツポツと花をつける。
果実は長さ1.5-2cmの卵状楕円形の液果で橙赤色に熟し、つやがあって中が透けて見える。葉が落ちても果実は遅くまでついている。種子は扁平で直径2-3mm。
古来から不老長寿の薬として有名で、かつてブームになったこともある。近年も欧米でゴジベリーといって美容効果を期待して用いられていることが紹介され、再度注目されている。
根の皮を地骨皮(じこっぴ)といい、解熱や強壮薬とし、葉は枸杞葉(くこよう)といい、お茶にして動脈硬化予防の用いる。実を乾燥させたものは枸杞子(くこし)といい、酒に漬けて高血圧症、強壮に用いる。若葉は山菜として飯に混ぜて枸杞飯にする。また、飢饉に備え救荒植物としても植えられた。
花期:7-11月
分布:北(渡島)・本・四・九・沖
撮影:2015.10.6 横浜市中区
クコの花
雄しべは5個で雌しべとともに花冠から突き出る。 2016.10.7 神奈川県横須賀市

クコの果実
液果は橙赤色に熟す。 2015.10.22 神奈川県横須賀市


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