クマノミズキ

クマノミズキ(ミズキ科)[熊野水木]

名は、ミズキに似て紀伊半島の熊野で見つけられたことに由来する。ミズキの由来は早春に枝を切ると樹液が滴り落ちることからついたもの。
低地~山地に生える落葉高木で、高さ8-12mになる。西日本に多く、北限は青森県だが東北地方では少ない。
樹皮は灰黒緑色で縦に浅い裂け目がある。枝は放射状に出て斜上する。若枝は無毛で稜があり、赤褐色を帯びる。冬芽は裸芽で先はとがり黒褐色の伏毛に被われている。
葉は枝先に集まって対生し、長さ6-15cm、幅3-7cmの卵状長楕円形で全縁、基部は広いくさび形で先はやや長く伸びて鋭くとがる。表面はやや光沢があってわずかに伏毛があり、裏面はやや白っぽく全面に伏毛がある。葉柄は長さ1-4cm。
枝先に葉より高く散房花序を出し、黄白色の小花を密につける。萼筒に白い伏毛が密生する。花弁は4個で長さ4-5mmの狭長楕円形。雄しべは4個で花盤の縁につく。雌しべは1個。
果実は直径5mmほどの球形の核果で紫黒色に熟す。果序の枝は 赤褐色になる。核は直径3-4mmの球形。核の先に孔がない。
材は薪炭や玩具などに利用される。
ミズキとよく似ているが、ミズキは花期がひと月ほど早いこと、葉が互生し、葉幅が広く短くとがること、冬芽が芽鱗に包まれていることなどで見分ける。
花期:6-7月
分布:本・四・九
撮影:2016.6.17 神奈川県横須賀市
クマノミズキ-2
小さな漁港を見下ろす斜面に生えていたもの。北東北ではまれ。
2006.7.9 秋田県男鹿市

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