クソニンジン

クソニンジン(キク科)[糞人参]

かわいそうな名前をもつ植物だが、この名はもむと強い臭いを発することからついた。臭いというものは人によって感じ方が大きく異なるものであるが、私は悪臭だとは思わない。初めてこの植物に接したときはいい香りだと思い、栽培のハーブが逃げ出したものと思っていた。今では多くの人が同じように感じるのではないだろうか。ニンジンの名がつくがもちろんニンジンとは遠縁のヨモギの仲間。別名ホソバニンジンという。
薬用植物として中国から渡来した帰化植物で、原産地は東ヨーロッパ~アジアといわれている。都市部の道端や荒れ地に生え、茎は無毛で多く枝を出し、高さ0.8-1.5mになる1年草。
葉はニンジンに似ていて互生し、長さ4.5-7cmで3回羽状に全裂する。終裂片は幅0.3-0.5mmで先はとがり、表面に粉状の細毛がある。上部の葉は小さい。
茎の上部の大型の円錐花序に小さな頭花が下向きに多数つく。頭花は風媒花で直径1.5mmの球形~半球形。総苞片は無毛で3列に並び、外片は緑色、中・内片は白色半透明で中央部のみ緑色。舌状花はなく全て黄色の筒状花からなり、縁に雌性花、中心部に両性花がある。両性花の花冠は先が5裂し、雌しべがわずかに突き出る。
果実は長さ約0.7mmの痩果でごく淡い褐色で光沢がある。冠毛はない。
花期:8-10月
分布:帰化植物
撮影:2001.9.9 青森県八戸市


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