ミヤコグサ

ミヤコグサ(マメ科)[脈根草・都草]

名は、京都に多かったからとか、漢名の脈根草(みゃくこんぐさ)が転訛したものとか諸説があるが定説はない。花の形が烏帽子に似ているので別名エボシグサという。
絶滅危惧種の蝶であるシルビアシジミの主たる食草。最近は窒素を固定する根粒菌や植物に欠かせないリンを集める共生菌の研究材料として注目を集めつつある。
日当たりのよい道端や草地、海岸の草地や砂地に普通に生える多年草で、茎はほぼ無毛で地をはい、マット状に広がって斜上し長さ15-40cm、高さ20cmになる。
葉は互生し、3小葉からなる複葉でほぼ無毛。小葉は葉軸の先に3個つき、基部に同形、同大の托葉が2個つく。基部の2個を小葉として「5小葉」と表現している図鑑も多い。小葉は長さ0.6-1.3cm、幅3-8mmの倒卵状楕円形で全縁。
葉腋から長い花柄を出して長さ1-1.5cmの鮮黄色の蝶形花を散形状に1-3個つける。花序の総苞は3個あり、小葉と同形だが小さい。萼は長さ5-8mmの鐘状で無毛、先は5裂する。萼裂片は普通、萼筒より長い。5個の花弁はほぼ同長、2個の竜骨弁は上縁と下縁でおのおの合着して筒状となって雄しべと雌しべを包んで花粉がたまり、先は嘴状に伸びる。虫が竜骨弁にとまると先から花粉が出る。雄しべは2体。
果実は長さ2-3.5cmのまっすぐな線形の豆果で熟すと2片に裂開してねじれ、20個ほどの種子を飛ばす。種子は黒褐色で長さ1.5mm、幅1-1.2mmの楕円形。
花の色が黄色から朱赤色に変化するものをニシキミヤコグサという。
帰化植物で茎や葉などに毛があり、3-7個の花をつけ、萼裂片が萼筒より短いものをセイヨウミヤコグサという。ワタリミヤコグサは小葉の幅が狭く、線形に近い。ネビキミヤコグサは茎が中空で長さ0.3-1.2mになる。
花期:4-10月
分布:日本全土
撮影:2004.6.12 青森県車力村
ミヤコグサの豆果
豆果はまっすぐな線形。熟すと果皮がはじけて黒褐色の種子を飛ばす。
2016.6.30 神奈川県横須賀市

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