ミゾコウジュ

ミゾコウジュ(シソ科)[溝香薷]

名は、溝に生え、花が中国産の香薷に似ているからだろうが、くぼんだ葉脈を溝に見立てたというやや珍妙な説もある。別名ユキミソウという。
アキギリ属(Salvia)の植物で、キバナアキギリアキノタムラソウなどとともにサルビアの仲間。河川敷の整備によって少なくなった植物の一つで、環境省レッドデータでは準絶滅危惧(NT)。
湿った草地や河川敷などに生える2年草。茎の断面は4角形で稜に下向きの細毛があって直立し、まばらに分枝して高さ30-70cmになる。
葉は対生し、根生葉はロゼット状でちりめん状のしわがあり、長い柄があって花時には枯れる。茎葉は短い柄があり、長さ2.5-8cm、幅0.5-3cmの長楕円形~卵形で縁に鈍い鋸歯があり、脈はくぼんで細かいしわになり、両面に細毛がある。
枝先に花穂を出し、淡紫色の小さな花が多数仮輪をつくる。花穂は初め短いがのちに長く伸びて10-20cmになる。苞は長さ2-7mmの披針形。萼は長さ2.5-3mmの筒状鐘形で細毛と腺点があり、花後に左右に口を閉じるが、果時に長さ約4mmになって再び開く。花冠は2唇形で長さ4-5mm、外面に軟毛があり、下唇に紫色の斑点がある。雄しべは2個で、葯隔は前後ほぼ等しく花糸状に長く伸び、後方の葯室は退化して不稔。
分果は長さ0.8-1mmの広楕円形で表面に低いいぼ状突起があり、熟すと萼筒とともに落ちる。
花冠が白色のものをシロバナミゾコウジュという。
花期:5-8月
分布:本(宮城県・茨城県以南)・四・九
撮影:2018.5.18 神奈川県三浦市
ミゾコウジュの花
萼には細毛と腺点がある。 2018.5.18 神奈川県三浦市

ミゾコウジュの茎
茎は4角形で稜上に下向きの細毛がある。 2018.5.18 神奈川県三浦市

ミゾコウジュの葉
葉は長楕円形でしわが多い。 2018.5.18 神奈川県三浦市


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