ミズヒキ

ミズヒキ(タデ科)[水引]

名は花序を上から見ると赤く見え、下から見ると白く見えることを進物に掛ける水引に見立てたもの。
低地~山地の林内や日陰のやぶ、道端に普通に生える多年草で、茎は粗い毛が生え、直立してまばらに枝を分け、高さは40-80cmになる。日陰を好み、赤い実をつけた状態のときのほうが目立つ。
葉は互生し、長さ7-15cm、幅4-9cmの楕円形~広楕円形で全縁、基部は広いくさび形、先は急にとがる。質は薄くて両面に粗い毛があってざらつき、表面の葉脈はへこみ、ときに表面中央に逆V字形の黒斑がある。托葉鞘は筒状で膜質、褐色、先は斜めに切れる。
茎の先の長さ30cmほどの細長い総状花序に直径3-4mmの小花を横向きにまばらにつける。花被(萼)は4裂し長さ2-3mmの卵形、上半分が赤色で下半分が白色。雄しべは5個、ときに4個。花柱は先が2裂し細長くかぎ状に曲がり、残存する。
果実は長さ約2.5mm、扁平な卵形の痩果で褐色、光沢がある。花被片に包まれて熟し、かぎ形に曲がった残存花柱で動物に着いて運ばれる。
花被全体が白色のものをギンミズヒキといい、ミズヒキほどではないがこちらもよく見られる。赤花と白花が混じって咲くものをゴショミズヒキという。
葉がやや大きくて無毛、葉脈がくぼまず、やや光沢があり黒い斑が入らないシンミズヒキも同様の環境に生える。
花期:8-10月
分布:日本全土
撮影:2010.9.26 秋田県能代市
ミズヒキの花序
花は細長い花茎に横向きにつく。 2017.10.5 神奈川県藤沢市

ミズヒキの花
花被の上片は赤、下片は白、側片2個は上半分が赤く下半分が白い。
2017.10.5 神奈川県藤沢市

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