モクレイシ

モクレイシ(ニシキギ科)[木茘枝]

名は果実が裂けて赤い種子が現れる様子がツルレイシ(ゴーヤ)に似ていることによるという。茘枝とはムクロジ科の果物であるライチのこと。ツルレイシの名は、つる性で果実の外観がライチに似ていぼがあることに由来している。別名フクボクという。
海岸近くの常緑樹林下に生える雌雄異株の常緑低木~小高木で高さ2-5mになる。関東地方南部と九州南部に隔離分布し、分布は少ないが自生地では個体数は多い。樹皮は灰褐色で滑らか。枝は無毛で円く、本年枝は赤褐色。葉芽は線形。
葉は対生し、長さ4-9cm、幅2.5-4.5cmの楕円形~卵形で全縁、基部はしだいに細くなって柄に続き先は鈍形または僅かにへこむ。厚い革質でややつやがあり、両面とも無毛。葉柄は長さ0.5-1.5cm。厚くのっぺりとして対生し、先のとがらない葉はネズミモチによく似ている。
葉腋や芽鱗痕から出る長さ0.7-1.2cmの柄の先に直径約5mmの緑黄白色の花を集散状に数個つける。小苞は2個。萼は5裂し、裂片は円く、縁に細かい歯がある。花弁は5個でほぼ円形、雄しべは5個で花盤の縁について花弁と互生し、雌花では小さい。雌花の子房は2室で花柱は太く、柱頭は4個。
果実は長さ1.5-2cmの楕円形の蒴果で1室、果皮は肉質、12-2月に熟し基部から2裂して中に大きな橙赤色の種子が1個ある。
花期:2-4月
分布:本(千葉、神奈川、静岡県、伊豆諸島)・九(長崎、宮崎県以南)・沖
撮影:2018.3.6 神奈川県大磯町
モクレイシの雌花
雌花。花は5数性だが柱頭は4個。雄しべは退化して小さい。 2018.3.6 神奈川県大磯町

モクレイシの葉
葉は革質で先はとがらない。 2018.2.26 神奈川県大磯町

モクレイシの果実
果皮は種子を残して先に落ちる。まだ落ちずに残っていた。 2019.1.22 神奈川県大磯町

モクレイシの樹皮
樹皮は滑らか。 2018.3.6 神奈川県大磯町


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