ムラサキツメクサ

ムラサキツメクサ(マメ科)[紫詰草]

名はシロツメクサに比べて花が赤いことからついたもの。別名アカツメクサレッドクローバー
ヨーロッパ原産で牧草として明治初期に渡来し、全国に広がった多年草。シロツメクサと同様に、ヨーロッパからの貨物の包装材として渡来したという話もある。
茎は開出する褐色の軟毛があり、直立または斜上し、まばらに分枝して高さ20-60cmになる。シロツメクサが平地で普通に生えるのに対し、冷涼な気候のほうが合っているのか、こちらは北日本では平地の道端にもよく生えるが、どちらかというと牧場や高原地帯に多い。踏みつけには弱く、道沿いや広場ではシロツメクサの後方に群落となる。
葉は3出複葉で互生だが、花序に接する1対の葉だけは対生する。まれに4小葉のものもある。茎の上部につく葉は柄が短く、小葉は長さ2-3.5cmの楕円形~卵形で両面とも毛が散生し、表面に淡緑色でV字形の斑がある。先は鈍形~やや鋭形、鋸歯は低い波形ではっきりしない。茎の下部につく葉は長い葉柄があり、小葉は広倒卵形。托葉は膜質で緑色~紫色の脈が目立ち、白軟毛があり、下部2/3が葉柄に合着し、先は急に尾状に細くなる。
総状花序は短い花柄があり、30-70個の花が密について直径2-2.5cmのほぼ球形となり、頭状花序に見える。萼は長さ8-9mmの筒状で10脈があり筒部は長さ3-4mm、萼裂片は5個、針状で直立して褐色の長毛があり、最下の裂片は他の2倍長で長さ約5mm。花は淡紅色、ほぼ無柄で長さ1.2-1.6cmのつぼんだ形の蝶形花。咲き出すのはシロツメクサより1か月ほど遅く、花は受粉後も下を向かない。
果実は約3mm、幅2-2.5mmの卵円形の豆果で無毛、豆果の大きさとほぼ同じ1個の種子を入れる。
中には花の色が白いものもあり、シロバナアカツメクサ(別名セッカツメクサ(雪花詰草)・シロバナムラサキツメクサ)という。ベニバナツメクサは花序が円錐形で花は濃紅色。
花期:4-10月
分布:帰化植物
撮影:2010.6.12 岩手県一関市

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