ナガバオモダカ

ナガバオモダカ(オモダカ科)[長葉面高]

オモダカの仲間で葉が細長いことからこの名がある。
北アメリカ原産で雌雄異花同株の多年草で、ジャイアント・サジッタリアの名でアクアリウムで栽培されていた植物が逸出あるいは故意に放たれたものといわれている。1970年代に京都府の深泥池(みどろがいけ)で生育しているのが最初に確認された。なお、ジャイアント・サジッタリアの名で栽培されているものは、ほかにヒロハオモダカ(同じく北アメリカ原産)がある。
池沼や河川、湿地に生える抽水植物で、国内で帰化しているものは全て雌花のみをつけ、雄花はつけない。水辺に生育する在来の希少種と競合し駆逐することなどから、生態系被害防止外来種リストに掲載されている。高さはふつう20-60cmだが水深によって大きく変化する。
葉は根生し、沈水葉は長さ10-25cm、幅1-2.5cmの線形で鈍頭。抽水葉は葉柄の先端部が広がり、長さ7-25cm、幅1.5-3cmの長楕円形で全縁、質はやや厚い。冬は抽水葉は枯れるが、沈水葉は越冬する。
葉と同じぐらいの高さの花茎を直立し、3輪生の総状花序の下部に雌花、上部に雄花がつくのであるが、国内のものは雄花はつかない。花茎はふつう分枝しない。雌花は直径約1.5cm、花弁と萼片は3個で白色、中央部に多数の緑色の雌しべがある。
日本では結実ぜず、走出枝を出して栄養繁殖する。
ヒロハオモダカはやはりオモダカ属の生態系被害防止外来種で、葉幅が広く幅3-10cm。花序の上方に雄花、下方に雌花をつける。別属の在来種ヘラオモダカは外見が酷似しているが、ヘラオモダカは花が両性で雄しべも雌しべもあり、走出枝を出さない。
花期:4-9月
分布:帰化植物
撮影:2019.5.31 神奈川県藤沢市
ナガバオモダカ-2
2018.5.10 川崎市宮前区

ナガバオモダカ-3
花序はふつう枝を分けない。 2019.5.31 神奈川県藤沢市

ナガバオモダカの花
国内では雌花のみをつけ、雄花はつけない。 2019.5.9 川崎市宮前区

ナガバオモダカの葉
葉は長楕円形でやや質が厚い。 2019.5.31 神奈川県藤沢市

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