ナツトウダイ

ナツトウダイ(トウダイグサ科)[夏燈台]

名は、トウダイグサの仲間で「夏」に咲くものという意味に取れるが、この仲間ではもっとも早く咲き始める。命名者が間違ったか、7月に咲き残っていた花を見て名付けたか、または花期が遅くなる北国で見たのだろうか。なお、有力な説に「初燈台」の転訛だと考えるものがある。
「燈台」とは、部屋の中の照明器具のことで、花の様子を燈台の皿と灯心に見立てたもの。
丘陵地の明るい林内や田畑の土手などに生え、茎は円柱形で直立し高さ20-50cmになる無毛の多年草。茎はしばしば紅紫色を帯び、折ると有毒な乳液が出る。
茎の中~下部で長さ3-6cm、幅0.7-2cmの倒披針形~長楕円形で全縁の葉がまばらに互生し、茎頂では5個の幅が広い葉が輪生する。
輪生する葉の基部から散形に5本の花茎を伸ばし、長さ1-4cmの卵状3角形の苞葉2個とひとつの花のように見える壺形の杯状花序をつけ、そこからさらに花茎を出して苞葉と杯状花序をつける。花序には1個の球形の雌花(雌しべ)、雄花(雄しべ)が数個あり、花序を囲むように両側の角が立った三日月形の腺体が4個つく。腺体に付属体はなく、暗紅紫色を帯び蜜を出す。雌花の子房は滑らかで3室。
果実は直径5mmほどの無毛の蒴果で、熟すと3裂して中の種子を出す。
ナツトウダイの山地型と考えられ、高さ30cm以下で数本が束生し、花序が2段にならないものをヒメナツトウダイという。腺体の形も異なる。
花期:4-6月
分布:北・本・四・九
撮影:2017.4.19 横浜市栄区
ナツトウダイ-2
腺体の両側の突起は鋭く伸びる。

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