ナツズイセン

ナツズイセン(ヒガンバナ科)[夏水仙]

名は葉や鱗茎がスイセンに似ていて夏に咲くことからついたもの。
もともとは両親とも中国産の植物の交配種で、ヒガンバナと同じく古い時代に中国から観賞用に持ち込まれ、人里近くの日当たりのよいところに野生化している多年草。盆花とよばれて墓地に植えられていることも多く、葉と花茎が別々に出る。鱗茎は直径4-5cmの広卵形で、外皮は暗褐色。
4-5月に長さ20-30cm、幅1.8-2.5cmの線形で粉白を帯びた緑色の葉を伸ばし初夏には枯れる。葉は軟らかい。
8-9月に芽出しから数日で高さ50-70cmの花茎を伸ばし、先の散形花序に直径8cmほどの漏斗状で淡紅紫色の花を4-8個横向きにつける。総苞片は花序の基部に2-4個あり、長さ1.5-4cmの披針形で膜質。花柄は長さ1.5-3cm。花冠は長さ約10cm、花筒は長さ2.5cm、花筒内面入口に小さい副花冠がある。花被片は6個、長さ5-7cm、幅1.5cmの倒披針形で先はやや反り返る。雄しべは6個で花被片より短く、上方に湾曲し、葯は淡紅色で花糸に丁字状につく。花柱は花被片よりわずかに長い糸状で柱頭は点状。子房は下位、無毛で淡緑色で光沢があり、3室。
ヒガンバナと同じく普通結実せず、鱗茎で殖える。薬用には鱗茎をすりつぶして患部に塗布すると、腫れ物やそばかすに効果があるというが、アルカロイドを含む有毒植物なので誤食するとけいれんや嘔吐、麻痺を起こす。
花期:8-9月
分布:本・四・九
撮影:1999.8.29 青森県八戸市
ナツズイセン-2
2018.8.18 青森県八戸市

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