ナワシロイチゴ

ナワシロイチゴ(バラ科)[苗代苺]

別名サツキイチゴといい、苗代を作るころに果実が熟すのでこの名がついたのだが、青森県では初夏から真夏にかけて果実がなるので、この名はどうもしっくりと来ない。とはいえ、木苺としては、モミジイチゴとともにもっとも普通に生えており、名前は知らなくても目にしたことのある人は多いだろう。日当たりのよい山野や道端に普通に生える落葉小低木で、茎には軟毛が密生して下向きの刺があり、つる状に伸びて1m以上になる。葉は奇数羽状複葉で、小葉は普通1対。菱形状倒卵形で先は円く、縁に欠刻状重鋸歯がある。裏面は白い綿毛が生える。枝先や葉腋から集散花序を出して上向きに紅紫色の花をつける。花は何ともつつましく、満開時でも萼だけが開き、花弁は開かずに雄しべを包むような形になる。果実は直径1.5cmほどの球形の集合果で、赤く熟し、甘酸っぱいのでそのまま食べてもおいしいが、ジャムなどにして利用する。
花期:5-6月
分布:日本全土
撮影:2000.6.24 青森県八戸市
ナワシロイチゴの果実
ナワシロイチゴの果実(集合果) 2013.8.11 岩手県二戸市


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