ナズナ

ナズナ(アブラナ科)[薺]

なじみ深い春の七草の一つである2年草。
名は、愛すべき菜という意味の撫菜〈なでな〉がナズナになったという説や、朝鮮で古くはナジといい、ナジの菜からナズナになったという説などがあるが定かなことはわからない。
中国では古くから薬食として珍重されてきた。いわゆる史前帰化植物と考えられており、日本でも冬場の貴重な葉菜としてロゼットが利用され、室町時代からは七種粥に入れるようになった。花が咲くころになると硬くなって食用には向かなくなる。薬用として全草を煎じて利用される。
子供のころ、別名のペンペングサの名のもとになった三味線のばちの形をした果実を茎から離れない程度にむき、茎を回してたわいなく音を聞いて遊んだことを思い出す。

田や畑、道端などいたるところに生え、茎は直立して分枝し、高さ10-40cmになる。根は円柱状。
根生葉はロゼット状で長さ8-10cm、頭大羽状に深裂し、形や大きさは変化が大きい。葉に星状毛と長軟毛がある。茎葉は披針形で裂けず、基部は耳状になって茎を抱く。上部の葉は無柄で裂けない。
茎の上の総状花序に直径2-3mmの小さな十字状花をまばらにつける。花弁は白色で4個、長さ1.5-3.5mm、幅1-1.3mmの倒卵形。萼片は4個、長さ1-2.5mmの長楕円状卵形で外面に毛がある。雄しべは6個でうち4個が長い。雌しべは1個。
果実は無毛で長い柄があり、長さ6-7mm、幅5-6mmの倒3角形で扁平な短角果。先はくぼみ、2室。先のくぼみから裂開する。種子は20-25個あり、長さ1-2.5mm、幅0.5-0.8mmの扁平な広卵形で黄褐色。
イヌナズナは果実が長楕円形で花は黄色。
花期:2-6月
分布:日本全土
撮影:2016.3.31 横浜市戸塚区
ナズナ-2
2006.3.27 東京都小金井市

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