ネコノシタ

ネコノシタ(キク科)[猫の舌]

葉に剛毛が生えていて、猫の舌のようにざらつくのでこの名がある。花を車輪に見立てて別名ハマグルマという。
日本海側の北限は新潟県、太平洋側は福島県であったが、福島県では絶滅した可能性が高いという。
海岸の砂地や礫地に生える多年草で、茎は剛毛があって長く地をはい、節から根を下ろし、分枝して上部は斜上する。
葉は対生し、柄を含めた長さ3-4cm、幅1.5-2cm長楕円形、ときに卵形または披針形で少数の鋸歯があり先は鋭頭または鈍頭、基部はくさび形。質は厚い革質で両面に短い剛毛があってざらつく。
斜上した茎の先に黄色の頭花を1個だけつける。頭花は直径1.6-2.2cmで、雌性の舌状花1列、4-9個と中心の両性の筒状花多数からなる。総苞は半球形で総苞片は1列、卵形で短い剛毛がある。花床は膨れ、鱗片は広倒披針形で小花を包む。舌状花は開出し、先は全縁~2-3歯があり、筒状花は5歯がある。葯の基部は全縁。
果実は3-4稜がある長さ3.5-4mm、幅2mmの倒卵形の痩果。1個ずつ花床の鱗片に包まれ、先は切形で下部はしだいに狭くなる。冠毛は目立たず、はじめは短い冠状で縁は不揃いに裂け、落ちやすい2個の剛毛がある。痩果は海流に乗って散布される。
紀伊半島以西~沖縄県に分布するオオハマグルマは、頭花を普通3個つける。九州南部以南に分布するキダチハマグルマは半低木で茎はつる状ではい登る。
花期:7-10月
分布:本(関東、北陸地方以西)・四・九・沖
撮影:2016.8.4 神奈川県横須賀市
ネコノシタの花
小花は花床鱗片に包まれる。 2016.8.4 神奈川県横須賀市

ネコノシタの茎
茎はつる状で長く砂上をはって節から根を下ろす。 2016.8.4 神奈川県横須賀市


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