ネムノキ

ネムノキ(マメ科)[合歓木]

名は、夜になると葉が垂れ下がり、小葉が閉じて眠ったように見えるので眠之木(ネブリノキ)といったことに由来する。
川岸や原野などに生える落葉高木で、幹は斜めに立ち枝を横に張り、高さ6-10mになる。庭木や街路樹としても植栽される。
樹皮は灰褐色で、長楕円形~円形のいぼ状皮目が多いが、ほとんど目立たないものもある。
葉は柄があって互生し、長さ25-45cmの大型の2回偶数羽状複葉で葉軸に短毛を密生し、葉柄上に皿状の腺がある。7-12対の羽片がほぼ対生し、羽片には15-33対の小葉が対生する。小葉は無柄で革質、表面は濃緑色で裏面は粉白色、縁と裏面の中肋状に毛がある。長さ0.7-1.7cm、幅2.5-4mmの左右不相称の狭卵状楕円形(包丁形)で、縁は全縁で先はとがる。夜になると葉は垂れ下がり小葉は閉じる(これを就眠運動という)。
枝先に淡紅色の両性花が10-20個頭状に集まってつき、夕方開花して翌日にしぼむ。花弁は淡紅色で小さく、長さ7-9mmの漏斗状で下から2/3まで合着し、短毛がある。裂片は5個で長楕円形。雄しべは基部で合着して多数あり、花糸は淡紅色で長さ3-4cmの絹糸状、花外に突き出てよく目立つ。雌しべは白色の糸状で雄しべより長い。萼は長さ3mmの筒形で先に5歯があり微短毛が生える。
果実は長さ10-13cm、幅1.5-2cmの広線形で扁平な豆果で褐色に熟す。中に10-18個の種子を入れ、種子は長さ5-9mmの楕円形で褐色。
樹皮を天日で乾燥させたものを合歓皮(ごうかんひ)といって打撲や関節痛などに用いる。材は建築材や器具材として利用される。
宮崎、鹿児島県に生えるオオバネムノキは、小葉は3-6対で長さ2-4cmと大きい。
花期:7-8月
分布:本・四・九・沖
撮影:2017.6.29 横浜市栄区
ネムノキ-2
開花を待つ花。 2017.6.29 横浜市栄区

ネムノキ-3
芭蕉が「象潟や雨に西施が合歓花」と詠んだ象潟では今でもあちこちで見かける。
2009.8.1 秋田県にかほ市

ネムノキ-4
若い豆果。 2016.8.25 横浜市戸塚区

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