ノヂシャ

ノヂシャ(スイカズラ科)[野萵苣]

名は野に生えるチシャ(萵苣=レタスの仲間)の意。イギリスでは穀物畑の雑草なのでCorn salada、フランスではMâcheなどとよばれ、野菜として栽培されてサラダや付け合わせとして利用されているが、日本ではまだそれほど知られていないようだ。チシャといってもキク科ではなくスイカズラ科(旧分類ではオミナエシ科)の植物。
江戸時代に長崎で栽培されたものが広がったといわれる地中海島部原産の1年草または越年草で、日当たりのよい道端や堤防などに生え、ときに群生する。
ロゼットから茎を立て、茎に4稜があって稜上に下向きの微細な白毛が生え、二叉に分枝を1-2回繰り返し高さ10-40cmになる。
葉は軟質で対生し、下部のものは有柄、中上部では無柄で長さ1.5-4cmの長倒卵形~長楕円形。先は円く基部は翼状に広がる。縁に白色の粗い毛があり、全縁または下半部に粗い鋸歯がある。
茎頂や枝先の集散花序に淡青色の花を10-20個まとめてつける。それぞれの花序に楕円形の苞が2個ある。花は直径1.5-2mmの漏斗状で先はやや不同に5裂し、裂片は楕円形で先は円い。雄しべは3個で葯は白色。子房は下位、3室で1室だけが結実し、花柱は白色で1個、柱頭は3裂する。子房の上に5個の微小な突起状の萼が癒着する。
果実は長さ幅とも2-2.5mmのやや扁平な円形で、3室のうち2室は空で1室のみ成熟し、1種子を入れる。
北アメリカ原産のシロノヂシャが神奈川県を中心に広がっており、草姿はノヂシャと区別はつかず、花は純白色で苞の先は細くなってとがる。果実は長楕円形で腹面に深い溝がある。
淡紅色の花をつけ、萼片が明瞭なモモイロノヂシャは戦後に帰化したがごく少ない。
花期:4-6月
分布:帰化植物
撮影:2019.4.19 神奈川県寒川町
ノヂシャ-2
花冠は淡青色だが、色の薄いものは日なたでは白色に見えるものもある。 2019.4.19 神奈川県寒川町

ノヂシャの茎と葉
茎の稜上に下向きの白毛がある。葉の縁にも白毛がある。 2019.4.19 神奈川県寒川町

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