ノゲシ

ノゲシ(キク科)[野罌粟・野芥子]

葉がケシの仲間のアザミゲシに似ているのでこの名がある。アキノノゲシに対して主に春に咲くので別名ハルノノゲシという。 ケシアザミともいう。元はヨーロッパ原産といわれ、有史以前に中国を経由して渡来したと推定される史前帰化植物。
道端や荒れ地、畑の縁などにごく普通に生え、高さ0.5-1mになる1~2年草。茎は軟らかくて太く、中空で縦に多数の稜があり、まばらに枝を出す。茎や葉を傷つけると白い汁が出る。地下茎はない。
根生葉は秋にロゼット状に葉を広げ越冬する。葉は白っぽい緑色で互生し、長さ15-25cm、幅5-8cmで不規則な羽状に深裂してとがるが質は軟らかく、触っても痛くない。中部以上の葉は無柄で、基部は両側が3角形にとがり耳状に張り出して茎を抱く。
茎頂や枝先ににやや散状に数個ずつ頭花をつける。暖地ではほぼ1年中咲いているが、最盛期は春。頭花は淡黄色~黄白色で直径約2cm、80個以上の舌状花からなる。花柄と総苞にはときに腺毛があって粘る。総苞は長さ1.2-1.5cmの卵円形~鐘形で花後に下部が膨れる。総苞片は外側ほど短い。花冠は先に5歯があり、筒部は舌状部と同長かより長く、密に白毛がある。
果実は長さ約3mmのやや扁平な狭倒卵形の痩果で、先は細くなるが切形、褐色で縦脈と横じわが目立つ。長さ約6mmの白い糸状の冠毛が多数あり、互いに合生して基部は冠状になり痩果から外れる。果実が熟すと総苞片が反り返り、果実を散布しやすくなる。
若葉は少し苦いが食用になる。
明治時代に渡来したオニノゲシは、葉の表面の色が濃く光沢があり、裂片の刺は硬く、触るととても痛い。葉の基部は先が円い耳たぶ状になる。
ときにノゲシとオニノゲシの中間的な形のものがあり、アイノゲシという。
花期:4-7・11-12月
分布:日本全土
撮影:2014.11.24 横浜市中区
ノゲシ-2
総苞にはときに腺毛が生え、花後に下部が膨れる。 2016.4.8 神奈川県横須賀市

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