オニノヤガラ

オニノヤガラ(ラン科)[鬼の矢柄]

名はまっすぐに伸びた花茎を「鬼の矢柄」にたとえたもの。
低地~山地の山地の林内に生える葉緑素を持たない無葉の菌従属栄養植物で、ナラタケと共生する地生の多年草。
塊茎は長さ10-15cmで太く肥厚して楕円形となり、表面に多数の節がある。ときに細長い地下茎を伸ばし、ナラタケの菌糸から養分を取り、新しい塊茎をつくって殖える。
地上茎は黄褐色を帯び、太い円柱状で直立して高さ0.4-1mになる。膜質で長さ1-2cmの鱗片葉をまばらにつける。
茎の上部の総状花序に長さ1-1.5cmの黄褐色の花を20-50個つける。苞は淡褐色で膜質、長さ0.7-1.2cm、幅2mmの披針形。花は黄緑褐色で3個の萼片が合着して壺状になり、基部の下側はやや膨らみ、口部は斜めになって3裂し、裂片の内側に小さい2個の側花弁がある。唇弁は蕊柱の基部につき、長さ約1cmの卵状長楕円形で、基部近くで3裂し、中裂片の縁は細裂する。蕊柱は長さ6-7mm、内面は凹入し断面が半月形でその下方の全面に柱頭がある。花粉塊は2個で湾曲する。
果実は倒卵形の蒴果。種子は多数でき、糸状で微小。
漢方では塊茎を天麻(てんま)、幼茎を赤箭(しゃくぜん)とよび、強壮、めまい、頭痛などに用いる。
花茎や花が全体に緑色になるものをアオテンマ、茎が低く花や花茎が淡黄白色のものをシロテンマという。
花期:6-7月
分布:北・本・四・九
撮影:2005.7.23 岩手県山形村
オニノヤガラ-2
花は緑色を帯びているが、花茎は帯褐色。これはアオテンマとはよばないのだろう。
1998.7.5 青森県新郷村


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